夢 風 船 そして言葉が凍りついた
出てくるのは白い息と冷たい涙だけ どこにもぶつけることなど許されない 穴の開いた小さな心 溜め息と一緒に少しずつ吹き込んで 高い高い大空へ飛ばしてみた 少し登ったところで破裂して また私に降りてきた
今度は罪悪感が少し増えて
また重たくなった 飛ばしても飛ばしても 一番上には届きもしない 飛ばしても飛ばしても 重たくなって返ってくる 胸の中で膨らんでゆく 真っ黒な夢風船 そして言葉が凍りついた