あなたに仕えて何年になるだろうか
私は犬と呼ばれるモノ

あなたの手を噛んだこともあった
あなたは優しく頭をなでてくれた

毎日あなたの帰りを待っていた
玄関の前でシッポをふって

あなたのベッドにもぐり込み
柔らかい温もりの中で夢も見た

私の顔を両手でつかんで
意味もわからず泣き出すあなた

そんなあなたの隣には今
優しそうな男が一人

私が感じていた温もりは今
突然現れたその男のもの

小さかったベッドには
私の入り込むスキマもない

私の役目はもう終わった
あなたに仕えて何年になるだろうか

私はそっと家を出た
今は冷たい公園で
あなたの温もり思い出す

私は幸せだったのだ


私は犬と呼ばれるモノ


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送